以前、自動車評論家のスタンスが曖昧になりつつあり、その存在意義も非常に薄れている、というようなことを書きましたが、今回は「軽自動車の安全性」と「衝突安全予防技術」について少々。
まず、「軽自動車の安全性」から。
そもそも国は、税金を上げた際、何故に規格を変更しなかったんでしょう?逆の立場であるメーカーは、何故に大きさ・排気量の見直しを国へ迫らなかったのでしょう?
地方都市では毎日の生活を支える足として必須のツールですが、これ等の人々の安全性はどうでも良いのでしょうか。この国には「軽自動車は危ない乗り物」という認識が、生活重視を優先するあまり欠如しています。当たり前のように使い、当たり前のように売られています。空間効率を重視する余り、衝突時の潰れしろが殆どなく、低速であっても電柱等の構造物に激突すれば、エアバッグが開いても生存する確率は相当に低いんです。そろそろ評論家諸氏が結束して国へ問題提起しては如何でしょう。偶には趣味の域から遠出してみて下さい。宜しくお願いします。
お次は最近流行の「衝突安全予防技術」について。
日本ではスバルの「アイサイト」、トヨタだと「セーフティセンスC」等で知らていますが、スバルの「アイサイト」を除き、各メーカーは何故に大々的に宣伝しないのか不思議です。「アイサイト」が登場した時、スバルは積極的にTVCMを流してましたよね。今でも時々見かけます。トヨタも見かけますが、スバルほど力を入れていない感じです。他のメーカーも同様。余ほど自身の技術に自信がないのでしょうか。だとしたら、購入する側がたまったもんじゃありませんよね。
装置の性能に関する基準(規格)作りが難しいのは解りますが、こちらも、そろそろ国が本腰入れて、新車製造時の備え付け条件にすべきだと思います。
一方、海外メーカーはというと、ベンツでも追いつけないくらいボルボが相変わらず最先端を走っていますね。何でも最新の90シリーズに採用されたものは、車線逸脱すると車が勝手に操舵して元の車線に戻してくれるそうですが、人間というのは厄介な生き物で、これに慣れてくると五感が鈍感になりはしないかと危惧し出すんですね。でもボルボなら、既に考えているんでしょうね。五感を麻痺させないような仕掛けを。
今、私が感じている車の「何故?」ー軽自動車と衝突安全予防技術ー
投稿日:2017-06-02 更新日:
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執筆者:tanayan