JJエイブラムズが製作したドラマでしたが、成功しなかったですね。「アルカトラズ」と同様、こちらも第1シーズンで打ち切りになりました。
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個人的にはSFドラマ大好きなので、第2シーズンまでイケるかと思っていましたが、やっぱり終了。TVドラマでありながらSF的映像に凝り過ぎたのが失敗した原因かもしれません。CGやギミックに凝ると予算が膨らむでしょうから。それと、相棒のアンドロイドを制御する人工知能に感情があるという設定でしたが、描き切れなかった感があります。近未来を彷彿とさせる事件を絡めながら、これ等をストーリーに織り交ぜるのは、少々荷が重すぎたのかもしれません。
個人的には、近未来的な構築物やギミックは極力排除して、俳優さん等の演技力でSF的要素を表現して欲しかったです。
さて、主役ケネックス刑事を演じたカール・アーバンさん、イケメン俳優さんでアクションもこなします。映画「レッド」でブルース・ウィリスと一戦交えた俳優さんです。彼の配役はバッチリだったと思います。捜査中に片足を失い、以降は機械義足を付けての捜査に従事し、時々、片足を失った際の記憶が夢に蘇り不眠症に悩む姿は、以前、腰痛に苦しんで不眠症に陥った経験のあるサイト管理者からすると、感情移入させられる場面でした。
米国SFTVドラマでアンドロイドが登場するものと言えば「新スタートレック」の「データ」くらいしか思い出せませんが、最初は、あんな感じで良かったんじゃないかな。極端なことを言えば映画「スターマン」でジェフ・ブリッジスが演じた人間に憑依したエイリアンかな。本作では余りにも人間らしく描かれ過ぎていて、これが仇となって返ってアンドロイドの苦悩や叫びが視聴者側に届いて来なかった、そんな印象です。それと、女性陣の絡みが少なかったですね。そのこと自体は好感が持てますが、ケネックス刑事と同僚の女刑事さんとの絡み、もう少し描いても良かったんじゃないかな。でも、描き過ぎると、いきなり左遷(降板)させられちゃったかもね。