今日から刑事ものドラマについて数回に分けてお話ししたいと思います。
私が物心ついた頃は、外国TVドラマは民放が放映権を獲得したものしか視聴出来ませんでした。
つまり、視聴者側は与えられるものをただ見るだけ、という状況です。現代のようにケーブルTVとかネットTVで番組を選択できる環境ではありませんでした。
ですが、一応、本国でも視聴率の高いものが輸入されてましたので、日本でもそれなりの視聴率を稼いだものと思います。
そんな中で当時視聴していた刑事ものと言えば、「女刑事ペパー」、「警部マクロード」、「署長マクミラン」、「刑事バレッタ」、「刑事スタスキー&ハッチ」、「華麗な探偵ピート&マック」、「白バイ野郎ジョン&パンチ」でしょうか。
アンジー・ディキンソン主演の「女刑事ペパー」は、今思い返すと70年代の米国ロスアンジェルスが舞台ですから、女性の社会進出がままならない時代ですよね。
また、刑事という職業はまんま男社会ですよね。その環境で1人悪戦苦闘する姿は、当時の米国女性にどう映ったんでしょうか。
おそらく「女だてらに、何を?」と男性に同調する人が殆どだったんじゃないでしょうか。丁度この頃でしたか、女優のジェーン・フォンダがウーマンリブ運動を主導していたのは。TVドラマで外国社会の変遷を見ることができるのも、外国TV映画の醍醐味ですね。
「警部マクロード」、「署長マクミラン」は、私にとっては過ぎ去り日の良い想い出です。家族でTVを囲み皆で視聴していた頃を思い出します。
それにしても当時としては贅沢なドラマ放映だったですよね。某公共放送が放映権を持ったからと言えばそれまでですが。
今思い返しても有り得ない吹き替えでしたもん。「警部マクロード」は宍戸譲さん、「署長マクミラン」は若林剛さん。スゲーの一言。
当時の銀幕の映画スターを吹き替え役に抜擢するのも凄いけど、当人達の同意を得る苦労は大変だったんじゃないかと思います。